1円?でも取引できる理由


あくまでも 不動産取引の基本に忠実だからこそ 格安にもなるんです。

このサイトで取材する不動産は、「いくらでもいいので譲りたい!」という不動産しか有りません。それは、決して持ち主の弱みに付け込んで買い叩くというのではなく、あくまでも不動産価格の算定(査定)のスキームに基づいています。

 

 実際、土地の上にとても古い建物がある場合、(実際には建物を利用できたとしても)建物の耐用年数を大きく超えているので、そのままでは利用できない と考えられます。つまり、理論上は、建物を取り壊すのが最も合理的な利用方法 と考えることが出来ます。その場合、土地の価格から建物の取り壊し費用を差し引いた価格が、取引価格として適正 ということになります。

 

 この、

①土地価格から建物の取り壊し費用を差し引き、経済的に合理的な価格で取引する

という考え方に加えて、

②持ち主の「空き家を持ち続けるよりは、次の持ち主に譲って有効に活用してほしい!」

という思いや気持ちの部分に応えるのもあいまって、初めて

『1円や 幾らでもいいので空き家を譲ることができる』です。

 

 購入する側のメリットとしては、非常に安価に不動産が購入できますし、利用するつもりで購入したとしても、万一 予想以上に傷みが激しく、建て替えたほうが良いと判断したとしても、経済的なダメージが小さくすみます。

 

 加えて、実は持ち主にもメリットが有るんです。

仮に 建物に値段をつけて売却した場合、雨漏りやシロアリなど 当初知り得なかった不具合(=瑕疵)が後で見つかったとします。古い建物なんで その可能性は大いにあります。そして、売主は民法に従った責任(=瑕疵担保責任)を負っています。したがって、最初から建物の取り壊し費用を引いた値段で譲り、買主が購入後に取り壊すという理屈で 取引価格を1円や100円とするのは、売主にとっても解体業者の手配や処分の手間が省け、瑕疵担保責任の負担を軽減することも出来、大きなメリットとも言えるのです。


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